八十才を前によく思い出す事がある。5〜6才だった頃だと思うが大好きな祖母が家の近くに隠居して住んでいた。末っ子の私はいつもいつも おばあちゃんと散歩したり 隠居所の家で手作り水飴を貰ったりして遊んでいた。
ある時 蚕から取り出す細い糸が天井から輪っかになってぶら下がっていたので、ブランコがわりに腰掛けてしまった⁉️
当然 たくさんの糸はぶつりと切れてしまい すごく怒られた事が忘れられない⁉️
こうして「隠居の生活」をして思う事は老人にとって今も昔も理に叶っている生活だととつくづく感じるこの頃である。
平屋で居間から見渡せる二間続きの和室 南に面した廊下 家屋より広い庭には自然がいっぱい とてもシンプルな生活は現役を離れて足腰に不具合を抱えている者にとってはストレスが少ないと思う⁉️
「隠居」という言葉は淋しい響きもあるが、調べてみると以前は他の者に家督を譲り現役を離れる。
しかし今は世間から離れて気ままに暮らす❣️ なんと素晴らしい❣️ …………ずーと考えていた事だ❣️
広めの廊下はサンルームのようで、あえてカーテンは無し。 廊下から見た自然いっぱいの庭
二間続きの和室 こぼれ日の障子 台所兼居間には座り心地のいい椅子にこだわった
70年以上前 祖母が住んでいた「隠居」には縁側があり 囲炉裏があり 小さな流しのついた台所があり、形としては同じだったように思い出す⁉️
近くには家族がいて、行ったり来たり 一人になりたい時は「隠居」でのんびり❣️
おばあちゃんの気持ちが今になって良くわかる❗️
人間はこうして、くりかえし人生を全うするのだと妙に納得してしまった⁉️