図書館に並んでる宮尾登美子の本 茶道 利休の流れをくむ裏千家の話
京橋の店で着物の仕事をしていた頃、すぐ近くに「龍村美術」のショップがあり、お付き合いさせて頂いていた。宮尾登美子さんの晩年だったと思うが、創立者「龍村平蔵」をモデルにした「錦」という本が出来上がった。
親しくさせて頂いた社員の一人の方から、この本に関する事を聞いていたので、とても興味を持ち暇ができたらと思いつつ今に至っていた。
とりあえず 彼女の生き方を知りたくて 大島信三著書の「宮尾登美子の遅咲き人生」を読んでみた⁉️
戦前から生きてきた人とはいえ、何とすざましい生き方をしてきたことか⁉️ 子供連れで満州で生き そして帰国⁉️ 私達もその頃の世の中を多少知っているだけに、心にしみ渡った⁉️
その後 図書館から借りできたのが「松風の家」 千利休から3家に分かれて今に至ると言うから、いろいろの苦労があったという⁉️
京都言葉で書かれて、上下2巻のハードカバーの厚本 字が小さくて 大変かなと思いつつ読み始めたのだが、とても面白い‼️
その上 代々の家元の名前 茶道具の名称 お茶の世界の聴き慣れない言葉が並ぶ‼️ なのに噛み砕いたようなやさしい文の運びは流石‼️
彼女の生い立ちからくるのだろうか⁉️ フィクション❓ ノンフィクション❓
中学生の頃、ほんの少しいやいや習ったお茶の作法だが、あらためて考えさせられた本だった📕
宮尾登美子さんと言えば着物好きで、執筆中にもよく着用されていたので 「錦」が出来上がり出版された時龍村美術から代表的な柄「早雲寺台裂」の袋帯をプレゼントされた時は大変お喜びになったと伺った❣️
龍村美術の代表的な柄「早雲寺台裂」
晩年の華やかな宮尾登美子さんの優しい感じの中に、強い意気込みが秘められている事に感動🥺